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クマガイソウ保存 熱い思いを歌碑で後世へ 熊谷の有志、建立へ寄付募る

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熊谷市にゆかりの深いラン科の多年草「クマガイソウ」の市内の保存活動の努力を歌碑で後世に伝えようと、市民有志らが建立計画を進めている。碑には、歌人で人形作家の人間国宝・鹿児島寿蔵(じゅぞう)(一八九八~一九八二年)が保存活動に寄せた短歌を刻む予定。有志らは「一人でも多くの人に思いを共有してほしい」と幅広く寄付を募っている。 (渡部穣)

 歌碑建立を計画しているのは、市文化連合会の金子貞雄会長や熊谷観光ボランティアガイドらでつくる「くまがい探偵団」の米山実相談役、市江南文化財センターの山下祐樹主任ら。

 金子さんらによると、クマガイソウは「熊谷草」とも書く。花の形が、熊谷市の熊谷寺(ゆうこくじ)を菩提(ぼだい)寺とする平安時代末期~鎌倉時代初期の武将・熊谷(くまがい)次郎直実(なおざね)が矢などを防ぐために馬上で背負っていた母衣(ほろ)の形に似ていることから名付けられたという。

 しかし、夏の過酷な暑さのせいか、市内の自生地は減少の一途。一九七九年に保存会が結成され、市内の回遊庭園の名勝「星渓園」などへの植栽を続けた。それでも、ついに根付かず、保存会は二〇一四年に解散した。

 アララギ派の歌人だった寿蔵が星渓園を訪れたのは一九八〇年五月。クマガイソウの保存活動に寄せて「熊谷草なくてかなはじと星池に植ゑて福布(ぶ)くしき花を咲かしむ」という自筆の短歌を残した。歌碑にはこの歌を刻み、星渓園に建立する予定だ。

 金子さんは「『熊谷市に熊谷草を』という熱い思いと半世紀近くにわたる保存活動の努力の痕跡を、後世に残したい」と話している。

 寄付は一口千円で六十万円を目標に、来年二月末まで募集する。問い合わせは金子さん=電048(521)7157=へ。

 

引用元:http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201812/CK2018120402000160.html

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