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看護学生ヘアドネーション 髪の寄付、医療用ウィッグに 大西明梨

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病気の治療などで髪を失った人たちのウィッグ(かつら)用に髪を提供する「ヘアドネーション」。全国に広がるこの運動に、専門学校生らが参加するイベントが横浜市で開かれた。髪を寄付した学生たちは「笑顔になる人がいれば」と軽くなった髪をなでた。

椅子に座った学生の髪にはさみが入ると、会場から拍手が起きた。10日午後、横浜市西区の専門学校「横浜fカレッジ」。同校ビューティースタイリスト科の生徒5人と、卒業生で現役美容師の5人が、横浜実践看護専門学校の学生6人の髪を切った。医療用ウィッグに使われる髪を寄付するためのヘアカットイベントだ。

「まだ看護師として働いていないから、本当に誰かの役に立てるのか不安だった。この髪で笑顔になる人がいるなら、全く惜しくない」。約20センチ髪を切ってもらった浜碧海(たまみ)さん(21)は頭をなでながら話した。

イベントは、NPO法人キャンサーリボンズとヘアケアブランド「パンテーン」、ウィッグメーカーのスヴェンソン社による、「キレイの力」プロジェクトの一環だ。

プロジェクトでは、がん治療で髪を失った患者のために医療用ウィッグを作っている。このウィッグはすべて看護学生の髪が使われており、2008年以降、昨年までに全国で約690人の看護学生が参加し、約380人のがん患者の元に届いた。

医療用ウィッグは、皮膚に触れる部分がすべて人の髪で作られるため柔らかく、刺激に弱い人でも着けられる。しかし、他人の髪を身につけるのに抵抗がある人もいるため、プロジェクトでは、患者に近しい存在の看護学生の髪を使用しているのが特徴だ。学生たちも、患者の心情に近づくことで、将来看護の現場に立つ気持ちの準備をすることができる。

イベント前には、同プロジェクトで作られたウィッグを着用していた栗橋登志さん(58)が講演。48歳のときに乳がんを患い、化学療法により髪を失った経験のある栗橋さんは、当時中学3年の娘がショックを受けたことを明かし「外見の変化を周りは受け入れづらい。ウィッグを着けたことで娘に笑顔が戻り、私も前向きになった」と話した。

この日寄付された髪は来年にはウィッグとなって、看護学生からのメッセージとともに希望者の元へと届けられる予定だ。

引用先:https://www.asahi.com/articles/ASL8G3TL3L8GUBQU003.html

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